東京大学きらら同好会

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K. 汝水の没ネタ集

きらら同好会のK. 汝水(@tactfully28)です。12月26日になりました。私はきらら同好会Advent Calendar 2022にいくつか記事を投稿していますが、カレンダーを埋めるべく、他にも色々なネタを検討してきました。今回は記事にならなかったネタの話をしようと思います。

adventar.org

ネームを没にする編沢さん。
このように、何かを没にするのは往々にして苦しみを伴う。
はんざわかおり(2015)「こみっくがーるず 1巻」p45より。

こみっくがーるずがクライマックスですね。みんなで読みましょう。

(1) 東大生進振り失敗猪瀬舞概念

「#FindOurStars Vol. 1」に、ふぁぼんさんの「東大生猪瀬舞概念」という名作記事があります。

yuyusuki.hatenablog.com

これを受けて、「東大入学後成績不振に陥り、特に興味のない底割れ学科に進学した猪瀬舞」について書こうと思いました。
ですが、2015年に学部に入学した私の頃とは進学選択のアルゴリズムも変わり、進学選択の様相は大きく変化しています。これについてわざわざ調べて想像を膨らませていくのが面倒だったので、没にしました。私に代わって書きたい人がいたら誰か書いてみてください。

 (2) 介護職鳩谷こはね

「アニマエール!」の鳩谷こはねは、困っている人を放っておくことができない性格の持ち主で、よく自分も顧みず人助けをしています。従って、こはねは大人になったら介護士になるのではないかと考えました。しかし、現実の介護職は薄給激務、老化で怒りやすくなった老人から理不尽な仕打ちを受けることもあるブラック労働です。そこで、ブラック労働で疲弊し、取り柄の笑顔の作り方も、なんで自分が人助けが好きだったのかも忘れてしまったこはねの姿について書こう思いました。
記事として成立するよう文章を膨らますことがうまくいかず、早々に「これ以上書くことがない」状態に陥ってしまったため、没にしました。これを記事にしようとしてみて、1つのアイデアから出発して考察を尽くし、ヒット記事に仕上げた「東大生猪瀬舞概念」は偉大だったのだなあということだけが分かりました。私に代わって書きたい人がいたら誰か書いてみてください。

(3) 「しずねちゃんは今日も眠れない」からの睡眠障害入門

Micare vol.1の名作記事として、kn1chtさんの「「星屑テレパス」からのモデルロケット入門」があります。kn1chtさんは、あとがきで「自分の趣味がきらら化(Kirarize)されるとめちゃくちゃ楽しい」と書かれていました。この一文を読んで、自分に関係するものできらら化されて嬉しかったものが何かあったかどうか、脳内で検索をかけてみました。そこでヒットしたのが「しずねちゃんは今日も眠れない」です。
別に趣味ではないのですが、私も睡眠障害を少々嗜んでおります。そこで、睡眠薬の分類を紹介したり、各種睡眠薬の感想を書いたり、睡眠薬で生じた幻覚をレポートしたりする記事を書こうと考えました。ですが、「しずねちゃんは今日も眠れない」には別に睡眠薬が出てくるわけではなく、かこつける先のきらら作品との関係性が薄すぎるという問題点があります。従って記事に需要があるとも思えず、没にしました。
ちなみに、睡眠薬は効き方がシャープなものほど副作用や依存性が強い傾向にあるようです。きらら漫画にも何かを盛られて寝込んでしまうというような描写が出てくることがありますが、割と心配になってしまいます。

utkiraracircle.github.io

(4) きららの中の自殺

Micare vol.2ではkn1chtさんの「きららの中の東大」という記事が掲載されています。そこで私も「きららの中の自殺」という記事を書こうと考えました。実は、自殺が関わるきらら作品はいくつかあるのです。
「この作品には自殺の要素が出てくる」ということ自体が作品の根幹に関わる重大なネタバレになってしまうため、没にしました。この記事は誰も書かなくていいと思います。

相談先一覧|自殺対策|厚生労働省

(5) K. 汝水の没ネタ集

今、あなたが読んでいるのは「K. 汝水の没ネタ集」という記事です。あなたがこの記事を読んでいる頃、既にアドベントカレンダーの時期は終わっていることでしょう。なぜならば、私はこの記事をアドカレの記事としては没にしたからです。
なぜこの記事を没にしたのか。それはこの記事を没にするためです。この記事には元々オチがありませんでしたが、この記事が没になったがゆえに、ここに「(5) K. 汝水の没ネタ集」という項目を立てることができました。あなたが今この文章を読んでいるのは、この記事が没になったからです。そしてこれがこの記事のオチです。この記事は没になりましたが、没になったが故にこの記事はオチを獲得し、こうして日の目を見ることができたということなのです。

終わりに

まだあるのですが、これくらいにしておきましょう。記事になったものは考えたアイデアのうち氷山の一角で、その背後には数倍の没ネタがあるということでした。

それでは皆様、良いお年を。

www.kawade.co.jp