東京大学きらら同好会

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わたしときららファンタジア

東京大学きらら同好会 Advent Calendar 2022の2日目の記事です。

adventar.org

昨日の「きららファンタジア座談会」に引き続き、会員の方に今度は文章の形できららファンタジアの思い出などを書いていただきました。

 

K. 汝水 (@tactfully28)

きらファンを始めたのはキルミーベイベー参戦イベント(マッシュルームベイベー)のときで、2018年初頭の出来事でした。あぎりさんの登場は困難だと思っていたのですが、声優を交代して参戦したことが衝撃だったのを覚えています。

きらファンの魅力の一つに、原作ネタの拾い方の細かさがあると思います。各キャラの戦闘時ボイスやとっておき演出などは原作に元ネタがあるものが多いのですが、どれも違和感なく作られており、深い原作リスペクトを感じました。特に、ゆゆ式の縁のとっておき発動ボイス「天下三分の計!」がお気に入りです。これは原作でも出色の切れ味鋭い発言だったのですが、8巻に収録されている比較的近年の内容であり、アニメにはなっていませんでした。それをきらファンのおかげで声付きで聞くことができ、とても嬉しかったです。

とっておき演出も好きでした。一番好きなものは「やすな【お正月】」のとっておきです。これはやすながソーニャにダル絡みした結果ソーニャにお焚き上げの炎の中に投げ込まれるという内容で、お正月らしからぬ無茶苦茶さといい、やすなとソーニャの2キャラが動いて2人ともボイスが入っているという豪華さといい、自分ごと焼かれたお餅を掲げて「持っていたお餅が焼けたよ!」と喜ぶオチのシュールさといい、短い中に旨味が詰め込まれた素晴らしいとっておきだと思います。やすなといえば星4水ナイトのとっておきもお気に入りで、背景がキルミー単行本1巻と同じ配色になっているところは芸が細かいなと感心させられました。

メモリアルクエストの存在も良かったです。きらファンはアニメに登場していないキャラにも声を付けて参戦させてくれるくれる点が非常に良かったのですが、この美点が最も活かされたのが「ステラのまほう」の藤川先輩のクエストと乃々のクエストでした。これらのクエストでは、アニメに登場していない乃々(や鶴瀬さん)がフルボイスで喋ってくれるのです。かわいいけれどもクソガキらしさも感じさせられる、二面性を持った乃々のイメージにぴったりな声でした。きらファンをやっていて良かったと思えた瞬間の一つでした。

きらファンはリリース当時から遊び続けた思い出深い作品で、各キャラの新しい絵や声が楽しめる貴重な機会だっただけに、サービスが終了してしまうのはとても寂しいです。またいつか、こうしてお祭りが開催される時が来たらいいなと思っています。

K. 汝水のルーム。画像は「きららファンタジア」より引用

一之瀬めろん

やってた時期:どきどきエトワリア学園〜きんいろ郵便局とヤギさんの手紙

ここに書いている人たちの中で私だけ唯一途中でやめているんですよね,きらファン.ひどく嫌ってやめたとかそういうのじゃなくて自然とフェードアウトしてしまったのですが.理由としては……今挙げるなら無駄な戦闘が多かったからでしょうか,イベントクエストで挟まる脈絡のない戦闘とか,周回とか.どうせ勝てるし面倒なだけだからストーリーだけ読ませてくれ〜〜とか,時計(スタミナ回復アイテム)献上するからクリアしたことにしてくれ〜〜とか思っていました.そういう面では私はあまりソシャゲ自体に合っていなかったのかもしれませんね.ガチャ自体は楽しかったけど.高難度クエストだけとかだったら楽しめたかもしれないけどそれだとビジネスモデルとして成立しないんだろうなあ...…ここら辺どうなんでしょう,私は 64 → DS → Wiiコンシューマーゲーム漬けだったので(当時パズドラすら無いですし)スタミナを回復するために待ちましょうとか延々と周回しましょうとかが苦痛なのですが最近の子はそうでもないのかな.

さて,話が外れてしまったのできらファンのお話に戻ります.上に書いた通り 2020 年の 4 月からきらファンをやっていました.当時学校が休みになってしまい心が折れそうだったので始めました.とても救われましたね.きららは百薬の長です.

きらファンで良かったのは先生方の美麗なイラストが数多く見られたことですね.かわいいのでよく模写していました.あと原作ネタをよく拾っていたり,アニメ化されていない部分のセリフが聞けたりしたのはよかったですね.ねこ花名のとっておきでふにもちの歌が聞けたりしましたし.ふーにふにのもっちもちー♪(スロウスタート 6 40ページより)

きららファンタジア.課金したことはありませんが,このゲームのおかげでより芳文社に金を落とす羽目になりました.いやこれからもきっとそう,芳文社に金を落とし続けます.というのも,メインなりイベントなりのシナリオを進めると知らない子も当然出てくるわけです.知らない作品に手を出すのって中々ハードル高いのですが,それをぐっと下げてくれたのです.今は FUZ を契約して本誌追っているしきらファンに参戦している作品は大体買ったのでもはや用済み今やきらファンが私にその効果を発揮することはないですが,私をここまできららに染め上げたのは間違いなくきらファンでしょう.作品を買うのはある種の博打なので,それをこのような形で背中を推してくれるというのは非常にありがたいものでした.利益出なくても芳文社にとってメリットはあるように思うんですけどね,他企業も絡んでいますし利益出さないと厳しいんでしょうね.

という訳でここでひとつ作品を推しておきます.きらファン無くなる今,微力ながら応援あるのみです.特に完結作品は雑誌読んでも目に入ることはないですし.

うらら迷路帖
この作品の魅力はナンさんがたくさん書いてくれるはずなので省略します*1.

しかし無くなっちゃうんですね,きらファン.第二部完結したらしいしメインシナリオ最後までやろうかな......

<追記>
きらファンをネタにしてこういうことやったのすっかり忘れていました.解いてみてね.

www.hackerrank.com

*1 編注:  naanさんの原稿は締め切りに間に合わなかったため、後日別枠での投稿となります。

ちさとし (@cst_oshino)

やってた時期:どきどきエトワリア学園〜現在

大学入学と同時にきらファンを始めました。ソシャゲ自体はその前からやっていたこともあり割とすんなり馴染みましたね。当時きららの単行本も数えるほどしかなく、ネットで見かけただけで「名前と存在しか知らない」きらら作品も多数だったわけですが、今となってはという感じです。

何が言いたいかというときららファンタジアには多数の作品が参戦しているので今まで知らなかった存在に(わりと)気軽に出会える点で優れていました、ということです。悪く言えば「ファストきらら」みたいになってしまいますが。きらファンをやったからといって直ちに原作へ流れるというわけでもありませんが、欠片を見せられることで存在を知り、興味を持って調べる気になり、アニメや原作にたどり着く......といったルートは存在していたのではないでしょうか。こうして多くのきらら作品に触れたことが、私がきら同に加入するに至る一つのきっかけにもなりました。このあたりでは特にうらら迷路帖へのBIG LOVEが育まれましたが、これが霞むほどのものをナン先生が語ってくれているはずなので省略させていただきます。

きらファンの魅力は多彩なボイスにあると思います。アニメ等でもお馴染みの台詞はもちろんのこと、拾われなかったり改変されてなくなったりした台詞だったり、そもそもアニメ範囲外のネタだったりといったものも存在しています。ボイスだけでなく、スキルやとっておきの名前も同様に拾われていることがあり「この台詞は原作○話の......」とかやるのが楽しかったなあと(聖地、パロディ等のネタ探しをしながら本などを読むタイプの人なので)。後半になってくると今度は単行本を買って「あ!これきらファンで見た!こういう文脈だったんだ」みたいな発見も加わってきました。

ほかの楽しみとして、起動時ボイス当てゲームというものがありました。作品をあまり知らないから誰か推測するのが簡単ではなくて楽しかった、という理由もあるかもしれませんが。

作品を超えたキャラクター同士の掛け合いも外せません。誰もが予想できるベタなものから意外な組み合わせまで広く取り揃えられていました。(結局私が始めてからクロスシナリオが増えることはありませんでしたが、その分イベントシナリオでやってくれたと思っています。)

ここで肝心のゲーム本体の思い出が書かれていないことに気付いたので、書きます。きらファンを始めた2020年は環境の変化とコロナ禍の重なり、人と関わる機会の減少とマイナス要素が多い中エトワリアはいつもすぐそこにある癒しでした。ガチャのほうは割とすぐ撤退しがちでしたが、そんな中で135連してお迎えした桜先輩が印象に残っています。シナリオは運動会、即売会、新年会が特に好きでした。外部勢力の影響が少なく(鳥は......?)キャラクターの素がぶつかりあって色々ハチャメチャになっているのが好みだったんだと思います。

昨年のアドベントカレンダーにて、きらファンについて少し語っていたことがあります(現在、記事は非公開)。そこで第2部に関する妄想を垂れ流すなどしていたわけですが、第2部に関してはもう少し掘り下げてほしかったという気持ちがあります。折角大量にオリキャラを追加して展開してるわけですから。憶測は色々ありますが、変な妄想を書いた身としてはそれを超えてくるようなモノを期待してしまいましたね。これ以上はここで書くことではないと思ったので第2部の話はこれくらいにしておきます。

エトワリア、いくらかの部分は最後まで謎のまま終わってしまうんだなという気持ちもありますが、最後まで駆け抜けていきたいと思います。世界の想像はまたの機会に。

べりかん

やってた時期:さすらいの賞金稼ぎ リン&カレン〜現在

きららファンタジア、芳文社があるうちはずっと続くんじゃあないかと心のどこかで思っていたのですが、やっぱり終わりは来るんだなぁ……。これは前から考えていていたことなのですが、エトワリアにおいて「聖典」の完結ってどのように扱われてるんでしょう?ランプがきらら作品について知ってることって、おそらく我々の読める範囲と同じだし……。聖典世界との接続が途切れて、ソラ様が観測できなくなったら「完結」とか?何が言いたいかというと、ソラ様だけは「きらファン」という物語にも終わりがあることを知ってたんじゃないかってことです。オーブやコンテンツルームでも「きららファンタジア」が他作品と同列に扱われてた訳ですし、「自分たちも物語のなかの存在である」ことを自覚していた可能性もあるんじゃないでしょうか。そうなると神殿中枢部では「きらファン」の物語を残す計画(オフライン版)が当初からあって、そのために起用されたのが“Archive”……とか。

開幕からかなり脱線かましてしまいました。私がきらファンを始めたのは2019年、ちょうど「リン&カレン」のイベントが開催しており、最初の一体に選んだ なでしこが早速イベントボーナス枠で活躍を果たしました。開始当初は星結晶(Lv.限界突破のアイテム)が覚醒以外で手に入らないと勘違いしており「どんな鬼畜ゲーだ」とぼやきながらプレイしていたのも良い思い出です。個人的に一番楽しかったのは専用ぶき(特定のキャラだけが装備できる武器)の20個同時ゲットをしたことです。トレーニング場で☆5キャラ20体を同時にLv.100にし、これまでにない長さのぶき獲得演出を見た時は謎の感動をおぼえました。

きらファンの魅力は、好きな作品のキャラクターを見られるのはもちろんですが、やはりオリジナルキャラクターの存在にあると思います。優しく強いが天然ボケのきらら、ガチオタクのランプ、時々態度がデカい系小動物のマッチ、ネガティブだけどワードチョイスが面白いうつつなど、シナリオ中は画面が常に賑やかで「この掛け合いをずっと見ていたい」という気分にさせてくれました。敵キャラの七賢者やリアリストも一人一人が個性的な思想の持ち主で、クリエメイト(きらら作品のキャラクター)へまるっきり違う接し方をするのが面白かったです。そしてきららとアルシーヴに関してはイベントのたびに過剰に属性が付与されていき……。「主人公とラスボスがこれで良いのか……」と思いつつも爆笑していました。

プレイアブルキャラクターについては、スキル名・技名に原作でのセリフが用いられているのが好きでした。櫟井唯の「五月蠅い去ね」や みらの「視点が!ギャラクティック!」など原作履修者にはおなじみのセリフはもちろん、それ以外の技名も「これ何巻で言ってるんだろう?」という興味から原作を読む楽しみが増えました。2019年にはCOMIC FUZが配信されたので、気になったセリフをすぐ探しに行けたし、逆にFUZで読んで好きになったセリフは「もしかして技名になっているのでは……」と期待しつつきらファンで探すことができました。まさに芳文社の創り出した、黄金のループ……!

きらファンは36もの作品が参戦し、ゲーム内の豊富な機能、ラジオやリアルイベント等の外部コンテンツも相まって、推し作品に溺れたり、推しキャラと困難を乗り越えたり、メンテアケのガチャに命を燃やしたり(???)と無限の楽しみ方を開拓できる場所でした。正月臣を引けず悶絶していた親友の顔を思い出しつつ、私は高校生活の思い出をきらファン抜きに語れないなあと今改めて感じます。「自分の手元に聖地があった」時代のきららオタクであれたこと、とても幸せでした。来年は寂しさを紛らわすために、ずっと放置していた「ハナヤマタ よさこいLIVE!」をやろうかと思います。きららの神ゲーに飢えている貴方、お前もPS Vitaを買わないか?

ひろみね (@karakorum_3)

きらファンを始めたのはこはる日和。とぱわーおぶすまいる。参戦イベントの時でした。と言ってもこの2作品はいまだに読んだことはなく、スマホ機種変のタイミングがそこだったからですね。本当はコロナで引きこもっていた2020年春に始めたかったんです......。

きらファンの良さを3つ挙げるなら新たな作品に触れられる・別作品のキャラ同士の絡みを見られる・アニメ未登場キャラに声が付くという点でしょうか。もちろん他にもたくさん魅力はありますが誰かが書いているでしょう。

私がゲームを始めた時点で知っていたのはアニメ化していたうちの10から15作品くらいだったかと思います。そんな状態できらファンをプレイするとシナリオやガチャで新しく出会った作品が気になってくるわけですよ。きらファンの影響を強く受けて入った作品がうらら迷路帖あんハピ♪です。水着紺を序盤に引いて周回で活躍してもらっていましたし、クリスマスはなこは星4そうりょなのに(手持ちが少なかったため)超強敵クエストで耐久戦を強いられていて何度もボイスを聞いていたので自然とキャラへの好感度が上がっていきましたね。本渡楓さんも花守ゆみりさんも声がいいんですよ。

別作品間のキャラの関わりについては言うまでもないでしょう。うつつ・かおす・ぼっちの絡みを見たかった......。

未アニメ化作品やアニメ範囲の後から出てきたキャラ、台詞に声が付いたのもきらファン様様ですよね。個人的に一番沸いたのはゆきねえ実装です。本編最終回に登場して驚嘆した大人の由紀がC.V.水瀬いのりで喋るなんてもう最高じゃないですか!

きららジオを毎週楽しみにしていたこととかハロウィン花名が来なくて天井したこととかたくさん思い出を重ねながら2年強プレイしてきたわけで、サービス終了の知らせを見た時は今年一凹みました。ぼっち・ざ・ろっく!のアニメが良すぎるおかげでその悲しみもある程度癒されています。きらファンが終わってもエトワリアの住民とクリエメイトたちの日々が続いていくことを願って、残りの3ヶ月楽しんでプレイしていこうと思います。


編集担当: K. 汝水