東京大学きらら同好会

東京大学きらら同好会の公式ブログ

【全文公開】COIAS開発チームインタビュー(後半)【#FindOurStars vol.3】

この記事は、コミックマーケット105で発行した東京大学恋する小惑星同好会の同人誌『#FindOurStars vol. 3』掲載記事のWeb再録です (一部に加筆修正を加えます)。2024年12月当時の情報が残っている場合がありますのでご注意ください。

本インタビュー記事の前半部分は、同人誌発行前に先行公開しました。従って、本ページでは残りの後半部分を掲載します。

前半部分は、以下のリンクからお読みになれます。

utkiraracircle.hatenablog.com


誰でも新しい小惑星を発見できるアプリという触れ込みで、2023年に一般公開された太陽系小天体探索アプリ「COIAS」。1年足らずで多数の新天体候補が発見される、COIAS上で発見された小惑星が(697402) Aoと命名されるなど、たびたび『恋する小惑星(恋アス)』界隈を賑わせている。

https://web-coias.u-aizu.ac.jp/

COIASの太陽系科学・天文教育における活躍ぶりは既に各所の新聞記事等で取り上げられているものの、本会としては『恋アス』にまつわる裏事情の数々も知りたいところである。そこで、COIASを含む小惑星探索の現状や『恋アス』との関わりについて、COIAS開発チームを主導する浦川 聖太郎氏・杉浦 圭祐氏に伺った。2時間のロングインタビューに応じてくださった両氏に改めて感謝を申し上げたい。

聞き手:ふぁぼん(東京大学恋する小惑星同好会会長)/ kn1cht(同・会員)

  • COIASと『恋する小惑星
  • 小惑星Ao
  • 浦沢さん
  • 名古屋
  • 天文・宇宙アニメ
  • おわりに

utkiraracircle.hatenablog.com

COIASと『恋する小惑星

(前半部分から続く)

ふぁぼん お2人の『恋アス』との出会いや、作品に対する思いをお聞かせください。

浦川 『星ナビ』2024年8月号の寄稿でも書きましたが、2020年1月くらいに、国立天文台で天文普及をやっている縣 秀彦さんのFacebookで「小惑星探しのアニメが始まるよ」という投稿を見て視聴したのがきっかけですね。ただ、最初は「全然小惑星探しが始まらないな」とずっと思ってて(笑)

アニメの後半で石垣島での小惑星探しが始まると、先ほども触れた日本スペースガード協会のソフトウェアが登場しました。そのソフトは、2013年に国立天文台の花山くん1に渡したものでした。なので、自分たちのソフトウェアが出てきて、しかも花山くんがキャラクターになって登場していることに驚いたというわけです。「なぜ日本スペースガード協会の方に取材が来ないんだ」とも思いましたね(笑)

ふぁぼん 杉浦さんはどうでしょう。

杉浦 僕は結構アニメを観る方で、きららアニメはだいたい網羅しているくらいです。研究対象も小惑星だったので、当然観るしかないでしょ?という感じでしたね。

一番印象的だったのは第5話のミネラルショーに行く話です。途中で隕石が出てきたのですが、ちょうどアニメ放送があった2020年頭のとき、僕も隕石に関するシミュレーションの研究をやってたんですよ。その時の研究対象は、メソシデライト隕石という石鉄隕石2種類のうちの片方でした。アニメのほうで出ていたパラサイト隕石はもう片方で、お互い姉妹のような関係にあります。そういうわけで、「研究対象が出てきたぞ」と楽しく観ていました。研究の題材になっているようなものをしっかり描かれているのが作品の魅力だと思います。

ふぁぼん SNSなどを見ていると、『恋アス』ファンの中には天文・地質・気象などの分野の大学生や研究者がけっこういるようです。実際に研究現場で作品のファンに会うことはあるのでしょうか?

浦川 まず最初に杉浦くんに会いましたね。

杉浦 確かに(笑)


  1. 石垣島天文台の花山 秀和 講師(再録時追記:2025年より、久留米大学医学部医学科物理学教室 准教授)。
続きを読む

同人誌の進捗管理の仕事

こんばんは。K. 汝水 (@tactfully28 )です。アドベントカレンダーの10日目です。

adventar.org

 

私は、東大きら同のいくつかの制作物で進捗管理を担当していました。具体的には、

  • Micare 2.5*1
  • 妄アカ配布ペーパー *2
  • 暴走アカデミズム
  • Micare vol.3

です。元々、東大きら同では編集長が即売会の準備も進捗管理も行っていました。しかし、編集長の役割が肥大化し、うまく回らない場面が生じていました。また、編集長に仕事が集中することは、引き継ぎの観点からも望ましくないことでした。そういうわけで、進捗管理の部分を私が担当して、裏方として編集長のサポートをするようになりました。

Micare vol.3 の制作は、次のような工程からなります。

  1. 目標とする即売会を決め、スケジュールを切る
  2. 締切を設定して寄稿を募集。表紙絵担当者を決定し、表紙絵を依頼
  3. 文章系記事について相互レビューを行い、文章を修正する
  4. 文章をRe: VIEW形式にする
  5. 目次 (原稿の順番) を確定させる
  6. デザイン担当者がRe: VIEW データを受け取り、InDesignで誌面を作る
  7. 入稿

進捗管理の担当者の最も重要な仕事は、同人誌の制作が今どの段階にあるのかを把握しておくことです。例えば、デザイン担当者はInDesignで編集するための材料がなければ作業を開始できません。材料が予定通りに届かないときに、他の担当者一人一人に状況を確認していくのはあまりに非効率的です。そこで、「とりあえずこの人に問い合わせれば状況がわかる」となるよう、進捗管理担当が必要になります。

進捗管理担当は、各工程の担当者から進行状況の報告を受け、情報を集約します。記事に関しては、このような進捗管理表を用意して寄稿者の方に記入してもらっていました。

進捗管理表の例

報告をしない人がいたら、直接やりとりして進行状況を述べてもらいます。「ステラのまほう」の藤川さんのようなタイプの方がいると大変です。部長が代替のフリー音源を探すという一幕がありましたが、あの感じ*3になります。

こうやって集約した情報を、スケジュールと照らし合わせます。遅れているのであれば、ボトルネックは何なのかを整理し、編集長や各担当者と対策を考えます。私はRe:VIEWも使えず、InDesignも使えず、絵も描けないので、誰かの仕事を巻き取るということができません。基本的には、期限を伸ばすか、何かの要素を簡略化して諦めるか*4という2通りになってきます。

Micare vol.3 では、なかなかスケジュール管理がうまく行きませんでした。その皺寄せは下流工程へと蓄積していきます。最終的には、デザイン担当のエクトぷらずまさんの剛腕で、無理やり帳尻を合わせてもらうことになりました。頭が上がりません。しかし、とにかく完成してよかったです。

この経験は就活のエピソードでも使わせてもらいました。集団の中での調整の経験やスケジュールへの意識などは、就活でもよく求められていると感じました。

ではまた。

*1:Micare 2.5 の進捗管理は cm-ayfさんと2人で担当

*2:妄アカ配布ペーパーは私が編集長も担当

*3:結局藤川さんは間に合いましたが、部長は間に合わない前提で対応を準備する必要がありました。

*4:InDesignでの編集が困難になっても、最悪Re:VIEW出力をそのまま使って本を出せるのでは、という議論をしたこともありました。

ステラのまほうの扉絵の話 part2

K. 汝水(@tactfully28 )です。きらら同好会アドベントカレンダー8日目です。

adventar.org

昨日は私の「ステラのまほうの扉絵の話」でした。アドベントカレンダーがスカスカ*1だったので、今日も私が書きます。

utkiraracircle.hatenablog.com

ステラのまほう」というとても面白い漫画があることは、皆さんご存知だと思います。同人ゲームを作る部活を舞台にした作品ですね。

www.dokidokivisual.com

ステラのまほうの後半の巻の扉絵には、元ネタが存在することが多いです。

*1:おせち

続きを読む

ステラのまほうの扉絵の話

K. 汝水(@tactfully28 )です。きらら同好会アドベントカレンダー7日目です。

adventar.org

 

昨日は私の「ネジ・カキフライ」でした。アドベントカレンダーがあんまり埋まっていないようなので、今日も私が書きます。

utkiraracircle.hatenablog.com

ステラのまほう」というとても面白い漫画があることは、皆さんご存知だと思います。同人ゲームを作る部活を舞台にした作品ですね。

www.dokidokivisual.com

ステラのまほうの後半の巻の扉絵には、元ネタが存在することが多いです。

続きを読む

今、「きらら同好会 Advent Calendar 2025」がやばい

 この記事は、きらら同好会 Advent Calendar 2025の1日目の記事です。

adventar.org


 

 どうも、東京大学きらら同好会で3代目会長を務めているlnz∀です。今年も例年通り東大きら同でアドカレを行うこととなり、昨年に倣って東大きら同だけでなく全てのきらら同好会(の会員)が参加可能な形で開催すると決まりました。決まったのですが、実際にアドカレを立てたのが11月28日の夜で、始まるのが今日、12月1日。上に貼られたカレンダーを見ていただければ分かるように、人が全くと言っていいほど集まっていません。そんな・・・

 いや、去年も告知したのは11月28日だったので、告知の遅さが人の集まらなかった主要因というわけでもないような気がするものの、今年は多くのきら同が各会での合同誌企画に力を入れており、冬コミに向けて新刊の編集作業などに追われている会も多いと思われ、そうなるとせめて告知を早めておくべきだったんだろうな・・・と反省しています。

 というわけで今「きらら同好会 Advent Calendar 2025」がやばいのですが、しかしなんとアドカレは今からでも参加することが可能です。参加に際して何か凝ったものを出す必要はなく、この記事を具体例として、簡単な文章やラフなイラスト等でも大歓迎ですので、気負わずに。また、今すぐではなく、例えば今抱えている作業が終わって余裕ができたら何か書いて参加してみる、という形でももちろん大丈夫です。あと最近読んで面白かったきらら作品の感想を軽く書いてみるとか良いと思いますね(というか欠けている日は私がそれをやって埋めようかな~なんて考えています、いや別に全日埋めなければならないわけではないんですけど)。

 そんな感じで、皆さんの力で「上に貼られたカレンダーを見ていただければ分かるように」を嘘にしてください!って主旨の記事でした(テーマパークのアトラクション?)。ぜひお気軽にご参加ください~

 

 

 

 

 

冬コミ告知 #C105

きらら同好会 Advent Calendar 2024 の25日目の記事です。
最終日ですね。メリークリスマス!

adventar.org

はじめに

こんにちは。東大きらら同好会のK. 汝水 (@tactfully28 )です。

私が所属している東大きらら同好会は、冬コミに出る予定のようです。冬コミというのは、同人誌即売会の一種だと聞いています。なんでも、例年年末に東京ビッグサイトと呼ばれる場所に行くと、色々な同人誌が売られている様子が観察されるのだそうです。これが「冬コミ」と呼ばれる現象です。今年の年末は、その「色々な同人誌」の中のどこかに、我々東大きらら同好会が作った本のいくつかが含まれているっぽいのです。この状況をベン図にすると、次のようになります。

ベン図

ここで、AとBは次を意味します:

  • A: 今年の冬コミで観察される同人誌の集合
  • B: 東大きらら同好会の同人誌の集合

赤い斜線をつけた部分は、AとBの共通部分と呼ばれ、A∩Bで表されます。東大きらら同好会はA∩Bの本を東京ビッグサイトに持っていきます。

私は、冬コミでは東京ビッグサイトのどこかに東大きらら同好会の本があると言いました。しかし、東京ビッグサイトは広いですし、冬コミは2日間もあるので、当てずっぽうで東大きらら同好会の同人誌を探すのは大変です。果たして自分に発見できるのだろうかと不安になった方もいらっしゃるかもしれません。そんな人のために、次の言葉を贈ります。

  • 12/29(日)
  • 東4ワ10a

では、A∩Bに何があるか見ていきましょう。

おしながき

おしながき

こちらをご覧ください。これは、東大きらら同好会が冬コミで頒布する予定の同人誌の一覧です。

なんといっても注目は、新刊「#FindOurStars Vol. 3」でしょう!これは「恋する小惑星」の合同誌です。いろいろな記事があるらしいです。かなりいろいろな記事があるため、188ページものページ数を誇っています。「恋する小惑星」の合同誌なので、どの記事も「恋する小惑星」に関係しているはずです。私はまだ読んでいませんが、「恋する小惑星」に関係しない記事は多分一つもないと予想しています。もし見つかったら後でふぁぼん編集長にクレームを入れておきます。
これを1000円で売るそうですが、黒字にするためには何冊売ったらいいんでしょうね?

次に注目してほしいのが、最近リリースされたばかりの「Micare Vol. 3」です。これは、特に作品を限定しない、東大きらら同好会の合同誌です。これもいろいろな記事があるらしいです。結構いろいろな記事があって、こちらは136ページあるそうです。136ページというのは、188ページよりは少ないですが、100ページよりは多いので、わりと多いページ数だと思います。
私も少し記事を書いていますし、編集や進行管理にも携わりました。清瀬赤目先生作の「アンネッタの散歩道」に関する記事は特に面白く、清瀬赤目先生と、この作品を分析したエクトぷらずまさんの知識量には圧倒されました。おすすめです。
これも1000円らしいです。買ってほしいです。「同じ1000円なら分厚い方だけ買おうかな」なんて言わずに買ってください。面白いことは保証できませんが、買って面白くなかったら私が謝ります。それだけは保証します。だから買ってください。

他にも、クイズ記録集「Qirara」やぼざろ合同誌「結ぶ、束ねる。」があるようです。所詮は既刊、時代遅れさ、なんて言わずに見ていってください。2024年12月にも通用する面白さがあると思います。

他のきらら同好会

近くには、他のきらら同好会のブースも集まっているようです。

ヌケ・モレがあったら教えてください。日本にはたくさんのきらら同好会があるようですね!よかったらこちらもよろしくお願いします。

まとめ

このように、冬コミでは色々なきらら同好会が色々な本を売ります。ぜひお越しください。
きらら同好会のアドベントカレンダー2024に参加してくださった皆様方、読んでくださった皆様方、大変ありがとうございました。
メリクリ!ナマステ!イランカラプテ!

私は2025年1月に博士論文公聴会を控えているためそれどころではありません。誰も書かなかったので、なぜか私が25日目の記事を書く羽目になりました。よく知らずに書いているため多くの箇所が曖昧になってしまいました。東4ワ10aも何のことだか実は知りません。公聴会のスライド作りに戻ります。それでは。