こんばんは。東大きらら同好会のひろみね(@karakorum_3)です。
明日10月27日は檜山ユキ先生の漫画『妄想アカデミズム』の発売日ですね!
『妄想アカデミズム』は高校2年生の湯島未春と幼馴染の室町莉子たちが東卿大学を目指す姿を描いた受験漫画です。東京大学がモデルとなっています。作品をまだ知らないという方はこちらの紹介記事もご覧ください。
utkiraracircle.hatenablog.com
『妄想アカデミズム』のモデル地として、安田講堂や三四郎池をはじめ東大構内の様々な場所が描写されています。東大生としては普段過ごしている所がきらら作品の聖地になって嬉しい限りで、未春や莉子も入学後ここを使ったり通ったりするのだろうかと妄想が捗ります。宣伝ペーパー用に聖地マップを作成したことも相まって、本郷キャンパスのいい感じの場所をもっと知ってもらいたいと思いました。
そこで、漫画やイラストの背景に使えそうな、本郷・弥生キャンパス内の趣のあるスポットを紹介することにしました。なお、『妄想アカデミズム』に登場した場所(安田講堂・赤門・銀杏通り)は省略し、筆者の独断と偏見で選出しています。東大は敷地も広く歴史も古いので、自分なりのお気に入りスポットを探してみるのも楽しいでしょう。
『妄想アカデミズム』の一次・二次創作はもちろん、オリジナル作品や撮影等に活用していただけると幸いです。私が絵を描くのが遅いから代わりに上手い人に描いてもらおうというわけではありません、決して。
A. 上野英三郎博士とハチ公像
ハチ公と飼い主上野教授(農学部)の像。後ろの弥生講堂アネックスも木を基調としたデザインで趣がある。理三志望の莉子は二次試験で弥生キャンパスに来る際に見る可能性が高い。農正門から入って右側にある農学資料館にはハチ公の内臓なども展示されている。
C. 二食前ロータリー(〜龍岡門)
第二食堂の建物と理学部1号館、理学部化学館に囲まれたロータリー。都バス2路線(上01・茶07)の終点となっている。二食の建物は戦前の建築で階段が独特。生協の書籍部や事務室もこの中。化学東館は関東大震災以前から残っており、教育・研究用の建物としては本郷キャンパスで現存最古。宣伝ペーパーでネタにした理学部1号館は新しめの建物で、これ自体は普通にかっこいい。ノーベル物理学賞を記念した小柴ホールなどがある。ロータリーから東大病院を経て龍岡門へ至る通りは春に桜が咲いてきれい。
D. 法文1・2号館アーケード
内田祥三教授設計の昭和初期の建築で国登録有形文化財。白いアーチと柱が美しい。法文〜総合図書館エリアは橙色の街灯の灯る夕暮れ時が綺麗なのでイチオシ。
E. 三四郎池(滝)
江戸時代に加賀藩前田家の上屋敷に築庭された。正式名称は育徳園心字池だが夏目漱石の小説に因んだ名前で呼ばれている。『妄想アカデミズム』でも度々登場しているベンチと橋以外では、筆者は滝と飛び石のところが好き。
F. 総合図書館
元の図書館が関東大震災で焼失したため、ロックフェラー財団の寄付により新しく建設された。入口から3階までレッドカーペットの敷かれた階段が伸びており壮観。一般の方も事前予約で見学できる(時期による)。建物正面の噴水広場は憩いの場となっている。広場の地下にあるライブラリープラザはグループワークや議論の場として数年前に整備された。
G. 正赤通りの休憩所
大正〜昭和初期の建物とマッチする雰囲気。両隣が現代的な建物なのでポツンと取り残されているようにも感じる。
H. 医学部前広場
医学部2号館前の広場。東大医学部といえばここのイメージ。莉子が医学部に進学すると利用するはず。なお安田講堂前と同じく雑草が生い茂ってもしばらく放置されがち。
I. 伊藤国際学術研究センター
赤レンガ風の新しい建物。赤門が閉鎖されたため一昨年から代わりにここの門が利用されるようになった。
J. 懐徳館庭園
天皇の行幸のために明治時代に建てられた旧前田家邸宅とその庭園。空襲で焼失したが戦後再建され、現在は迎賓の場として活用されている。国指定文化財(名勝)。毎年10月のホームカミングデーで1日だけ一般公開される。
あとがき
『妄想アカデミズム』発売に先立って東大生協駒場書籍部様・本郷書籍部様にて作品の宣伝ペーパーを配布させていただいております。作品紹介やε-δ論法解説、ブックガイドに聖地マップと充実した内容かつ秀逸なデザインとなっておりますので、東大にお越しの際は是非お取りください。
こちらが東大きらら同好会@UTKiraraCircle様が作成して下さったなんとも豪華な広報ペーパーです。作品の魅力と関連書籍の紹介、さらに聖地マップをA3判4ページに収録!!すごい!!
— 東大生協駒場書籍部 (@komababook) 2023年10月4日
購入特典の檜山ユキ先生@mini_omlet描きおろしのメッセージペーパーもお楽しみに。
どちらも東大生協限定です。 pic.twitter.com/KqFv03yGp0
また、東大きらら同好会では『妄想アカデミズム』の合同誌を制作中です。11月25日~26日に開催される駒場祭コミックアカデミー23にて頒布予定ですのでこちらも併せてお楽しみいただけると幸いです。宣伝ペーパーはここでも配布予定です。